バイオテクノロジーという言葉をご存知ですか?

ブログ/2019.09.04

今話題の『発酵食』
これもバイオテクノロジーのひとつです。

生物・植物の持つ能力や性質を上手に利用して、人の生活や環境保全に役立てられている技術のことで、医療・農業・食品・エネルギーなどの分野でたくさん使われています。

「未来の新技術!」と新聞紙面に載っていたりして、なんかかっこいい言葉〜と興味津々でその当時の色々な記事をノートに張り付けていました。

農業に興味を抱くも、ひとつ大きな問題が…

バイオテクノロジーという言葉が流行りだした1980年代は中学生。
ちょうどそのころ「農業体験学習」がはじまり、毎日畑に行くのが楽しみで、将来こういう仕事に就くのもいいかも…と農業に興味を抱いていました。
しかしただ一つ…私には農家さんに向かない大きな問題があったのです。

それは、大の虫嫌い…

畑を耕しているとき、野菜を収穫しているとき、色々な場面で至近距離で出会ってしまう虫たちをどうしても受け入れることができずにいました。

虫が苦手でも植物に携わりたいと思い目指したのが植物バイオの世界。

品種改良や希少植物の保護、ウィルスフリー苗の大量増殖から生産工程まで多岐にわたり現代農業に欠かせない技術を専門学校で習得し、その後、温室施工会社のバイオ研究室に就職しました。

地域活性に役立つ植物バイオ

就職後、初めてのミッションは、地域の特産品である「海老芋」の若返りでした。
年々種芋が小さくなることで、子芋の生産量が少なくなり親芋も小型化するのを何とかしたいとの相談でした。

3年がかりで取り組んだこの事業は私にとって意義のある経験でした。

その地域の環境だからこそ良質に育つ特産品。
農家さんひとりひとりがプロフェッショナルで、仕立て方も土質も違う。
試験室を飛び出してたくさんの方との意見交換や体制つくり、土つくりの大切さなどたくさんのことを教わり、バイオ研究室のメイン事業へと発展していきました。

イチゴや洋ラン、野生ラン、ササユリ、ハーブ類、アンスリウムなど様々な植物の培養を手掛けていきました。

今でもその名残かな?植物を見るとついつい生長点を探してしまいます。

地域ブランド化は海外にも発展

バイオ研究室の相談役だった伊達さんと中国遼寧省で

バイオ研究室の相談役だった伊達さんと中国遼寧省で

3年前の夏、突然バイオ研究室の相談役だった方からの電話。
私が研究室を卒業してからなんと18年という歳月が流れていました。

「海外に培養の技術を指導に行ってほしいんだけど、どうかな?」

なんというタイミングでしょうか。
この半年前に土壌分析士の仕事を辞めて、新たなステップアップを図っていた時期。

でも、ちょうど新たな命をおなかに宿したばかり…

何度出産しても一人一人状況も体調も違いますが、私の気持ちは「行く!」と決まっていました。

行先は中国北部の遼寧省。
中国の中でも農業生産の発展水準はトップクラスの地域。
現地のイチゴ農家さんのところにも伺いましたが、広大な施設とイチゴの品質の高さに驚きました。

高級外車と羊の群れが並走しているのにもびっくりしましたが…

中国の農業全体で目指している『ブランド化の確立』。
市からの要請で名乗りを上げた企業さんが、日本の知人を頼り、そこから日本の施設園芸の会社につながり、さらに相談役に話が伝わり、「この話はあの子しかいない、そこで断られたら諦めてくれ」と伝えたうえで私に話を振ってきたそうです。

過分なご紹介をいただき、プレッシャーもかなりありましたが「嬉しい!やってみよう!」というワクワク感のほうが強かったです。

日本に留学し故郷に帰ったばかりの通訳さんを通じて、イチゴやトマトの生産についてディスカッション、培養を行う企業さんはこれまで農業のみならず、ガーデニングさえやったことのない方ばかりで最初はかなり不安でした。

でもすごい勤勉家!そして器用なんですよね。

言葉の壁はもちろんありましたが、ひとつずつわかりやすく説明するために、つたない絵を描きながら、とにかく頭の中はフル回転!!!
それでもよくついて来てくれました。

イチゴやトマトの生産についてディスカッション

イチゴやトマトの生産についてディスカッション

生長点採取の指導

生長点採取の指導

あれから3年経ちましたがプロジェクトは今も継続中

ブランド化を進めるのは本当に大変。
日本でも地域の特産品や加工品を見ると、それに携わっているたくさんの人たちを尊敬します。

いろんな形で植物に携われることが、私の原動力になっています。

ブランド化を進めるハウスの前で企業のみなさんと

ブランド化を進めるハウスの前で企業のみなさんと

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